Inventorで歯車の回転伝達動作を再現する
- 概要
最近よく「Autodesk Inventorで回転の伝達(歯車など)を再現するにはどうすればいいのか」と尋ねられます
私もよく知らなかった(使う気がなかった)ので,この機会に調べてみることにしました
が,Autodesk社のチュートリアルページを参照したところ,独自の表現が多すぎて何が言いたいのかさっぱり分かりません
仕方がないのでAutodeskがクソだという事実に目を背けつつ,(私にとって)実用性がありそうな部分だけをまとめました
※注意
内容はすべて"Autodesk Inventor Professional 2016"のものです
私の理解の範囲でまとめているので誤りがあるかもしれません
せっかちな人は結論だけ読めばいいと思います
- 円柱の回転伝達
雑ですが,とりあえず歯車(のピッチ円)に見立てた円柱で回転伝達させてみました
操作手順
①アセンブリで円柱×2,ベースを配置
②ベースの穴に円柱の軸端を固定(拘束)
③[拘束]→[モーション]→[タイプ:回転]→[割合:自動]→[解析:順方向]
④接曲面を選択
直感的に"順方向"ではない気もしますが,なぜか逆方向にすると円柱が同じ方向に回転してしまいました
操作に不手際があったのかもしれませんが,動けばいいので検証はしません
- 平歯車のモデリング
平歯車を作成します
①アセンブリの[デザイン]タブを開く
②[平歯車]を選択して[平歯車コンポーネントジェネレータ]を開く
③歯車のパラメータを入力する
初めは何度やっても計算エラーが出ていたのですが,具体的なエラー内容がどこにも書いていないのでブチギレそうになりました
軸間距離を広げたらエラーが出る回数も減ったので軸間距離がが小さすぎたのかもしれません
ちなみにジェネレータで,歯車2だけを[コンポーネント]から[モデルなし]に変更すると,歯車1だけを生成することも可能なようです
使い道はなさそうですが
- 歯車の回転伝達
どうやらジェネレータで作成した歯車同士は,上で説明したような拘束が既に適用されているようです
回転中心だけ固定できれば勝手に伝達動作を再現してくれるのではないでしょうか
そこで,軸とキーを作成して先ほどの円柱同様にベースに固定しました
が,全く動きません
1日中泣きべそかきながら悩んだ結果
[フレキシブル]にチェックを入れないと歯車は可動状態にならないようです
ぼくはおとななので泣いてませんよ
できました!!!!!(号泣)
うまく設定すれば既定のモーション通りに動かしたりすることもできるのでしょうが,僕は使わないので調べてません
- 結論
1日調べてみて次のことが分かりました
・歯車はアセンブリの[デザイン]タブから[平歯車コンポーネントジェネレータ]で描くことができる
・伝達動作はアセンブリの[拘束]→[モーション]で設定ができる
・生成された平歯車コンポーネントは[フレキシブル]にチェックを入れないと自由に動かすことができない
- まとめ
Autodeskはクソ
おわり